📄 医療従事者向け:解剖学用語の基礎知識

今回は、リハビリテーションや診断の現場で必須となる基本的な解剖英単語の学習&復習です。特に、骨・筋などの組織名称、身体の動きを表す運動用語、そして身体の特定の部位名称に焦点を当ててまとめました。これらの用語は、国際的な文献の読解や、海外の人とのコミュニケーションにも役立ちます。

日本語・英語・カタカナ発音・簡単な補足をつけてありますので、学習や復習にお役立てください。

🦴 骨・筋・組織に関する用語

身体を構成する基本的な構造物の名称です。

日本語英語 (English)カタカナ発音例備考
boneボーン
muscleマッスル
tendonテンドン筋と骨をつなぐ組織
靱帯ligamentリガメント骨と骨をつなぎ、関節を安定させる組織
membraneメンブレーン生体の組織を覆う薄い層
腱膜aponeurosisアポニューローシス広く平らな腱。特に腹筋群などに見られる
関節唇labrumラブラム関節窩の縁にある線維軟骨。肩(股)関節の安定化に重要
(滑液)包bursaバーサ/バルサ摩擦を軽減するための滑液が入った袋

🏃 運動・関節の動きに関する用語

患者さんの動作評価や記録に不可欠な用語です。**可動域(Range of Motion: ROM)**の理解にも直結します。

日本語英語 (English)カタカナ発音例補足
屈曲flexionフレクション関節角度が小さくなる動き
伸展extensionエクステンション関節角度が大きくなる動き(屈曲の反対)
外転abductionアブダクション身体の中心線から離れる動き
内転adductionアダクション身体の中心線に近づく動き
内旋internal rotationインターナル ローテーション軸を中心として内側(前方)へ回る動き
外旋external rotationエクスターナル ローテーション軸を中心として外側(後方)へ回る動き
回内pronationプロネーション前腕:手のひらが下/足:内返し+外転の複合
回外supinationスピネーション/スーピネーション前腕:手のひらが上/足:外返し+内転の複合

📍 体の部位・名称に関する用語

脊椎や下肢などの解剖学的なランドマークとなる部位の名称です。

脊椎関連

日本語英語 (English)カタカナ発音例補足
頸椎cervicalサーヴィカルC1-C7。首の部分
胸椎thoracicソラシック/ソラスィックT1-T12。胸の部分
腰椎lumbarランバーL1-L5。腰の部分

下肢・足部関連

日本語英語 (English)カタカナ発音例補足
大腿のfemorisフェモリス**大腿骨(femur)**に由来。「大腿筋」などに使われる
ふくらはぎsuraスーラ解剖学的なふくらはぎの部位名
脛骨tibiaティビアすねの内側の太い骨
腓骨fibulaフィビュラ/フィブラすねの外側の細い骨
距骨talusタラス/テイラス足関節を構成する主要な骨
踵骨calcaneusカルケニアスかかとの骨

指・趾の関連

日本語英語 (English)カタカナ発音例補足
母指のpollicisポリシス手の親指
指のdigitiディジタイ/ディギタイ親指・母趾以外の指・趾
母趾のhallucisハルシス/ハリューシス足の親指

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