柔道整復師向け 国家試験対策 4択問題

1問(関節包・靭帯の構造に関する問題)

足関節(距腿関節)において、安定性を最も支える靭帯はどれか?

A. 前距腓靭帯

B. 後距腓靭帯

C. 外側側副靭帯

D. 三角靭帯

正解:D. 三角靭帯

解説:

三角靭帯(内側側副靭帯)は足関節の内側で広範囲に広がる強靭な靭帯で、内反・外反の制御に非常に重要。転倒時の靭帯損傷でもよく問題になる部位です。

2問(筋肉の起始停止と作用に関する問題)

上腕二頭筋長頭の起始と作用の正しい組み合わせはどれか?

A. 烏口突起—肘の屈曲・前腕の回内

B. 関節下結節—肘の伸展・前腕の回外

C. 肩甲骨関節上結節—肘の屈曲・前腕の回外

D. 棘状突起—肩の外転・肘の伸展

正解:C. 肩甲骨関節上結節—肘の屈曲・前腕の回外

解説:

上腕二頭筋長頭は肩甲骨の関節上結節から起始し、肘屈曲と前腕回外に関与します。「烏口突起」起始は短頭です。

3問(神経の分布と障害に関する問題)

橈骨神経が損傷されると出現しやすい症状はどれか?

A. 母指と示指の感覚障害

B. 手首の背屈不能

C. 足関節の底屈低下

D. 肩の外転不能

正解:B. 手首の背屈不能(垂れ手)

解説:

橈骨神経は前腕の伸筋群を支配しますので、損傷では「下垂手(drop handles)」となり、手首の背屈ができなくなります。

4問(骨折と癒合に関する問題)

下腿骨(脛骨・腓骨)の疲労骨折が疑われる痛みの部位として正しいのはどれか?

A. 脛骨粗面

B. 脛骨内側縁

C. 踵骨後方

D. 外果前方

正解:B. 脛骨内側縁中程

解説:

疲労骨折が最も起きやすい場所は脛骨内側縁で、運動時・局所圧痛が典型的です。長距離ランナーや素足スポーツでよく見られます。

柔道整復師 靭帯・筋・神経・骨折など、運動器の構造と機能の理解に重点をいた問題です。

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