第1問(筋活動と動作分析に関する問題)
階段を上る際、最も活動が強くなる筋はどれか?
A. 大腿直筋
B. 大殿筋
C. ハムストリングス
D. 前脛骨筋
正解:B. 大殿筋
解説:
階段昇降で股関節伸展が必要になる段階では、大殿筋が強く活動します。特に昇段の開始時に多く働きます。
第2問(バランス・立位保持)
立位で目を閉じたときに体がふらつく場合、機能低下が疑われる感覚はどれか?
A. 視覚
B. 前庭感覚
C. 深部感覚
D. 嗅覚
正解:C. 体性感覚(深部感覚)
解説:
目を閉じると視覚が遮断され、代わりに足や体幹の深部感覚(筋・腱・関節からの情報)が必要になります。これが低下するとふらつきが顕著になります。深部感覚障害性運動失調
第3問(関節可動域と歩行への影響)
足関節の背屈制限がある場合、歩行のどの相でつまずきやすさが増すか?
A. 初期接地
B. 立脚中期
C. 立脚終期
D. 遊脚初期
正解:A. 初期接地
解説:
足関節背屈が制限されていると、初期接地でスムーズな踵接地ができず、つまずきやすくなります。代償として前脛骨筋の過剰活動や母趾付け根部からの接地が見られます。
第4問(神経障害と運動機能)
坐骨神経が障害された場合、最も影響を受けにくい運動はどれか?
A. 膝の屈曲
B. 股関節の伸展
C. 足関節の底屈
D. 足関節の背屈
正解:D. 足関節の背屈
解説:
足関節の背屈を主に司る前脛骨筋は深腓骨神経(総腓骨神経の分枝)が担当するため、坐骨神経障害でも比較的影響を受けにくいです。
理学療法士 運動・バランス・神経障害・階段動作など臨床応用を意識して解いてみてください。
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