第1問(関節可動域評価)
股関節の外旋可動域を調べる際、評価姿勢として最も適切なのはどれか?
A. 腹臥位で膝を直立し股関節を外旋
B. 仰臥位で股関節屈曲90°、膝屈曲90°で外旋
C. 端坐位で骨盤を前傾しながら股関節を外旋
D. 側臥位で下肢を伸展位にして外旋
正解:B. 仰臥位で股関節屈曲90°、膝屈曲90°で外旋
解説:
この姿勢は股関節外旋の評価に理学療法実技でよく用いられ、寛骨臼の安定性を保ちながら可動域が測定しやすいポジションです。
第2問(歩行分析と筋機能)
歩行時、前腕を振る動作と同調して活発に働く体幹筋はどれか?
A. 腹斜筋
B. 脊柱起立筋
C. 腸腰筋
D. 横隔膜
正解:B. 脊柱起立筋
解説:
腕振りにより体幹に生じる回旋トルクを制御するのは脊柱起立筋。歩行時の姿勢保持や効率的なエネルギー伝達に重要です。
第3問(触覚検査)
皮膚の微細な感覚(触覚)を評価する検査として、最も適切なのはどれか?
A. 2点識別覚
B. 振動覚(128Hz振動)
C. 痛覚(爪楊枝や竹串で軽く刺す)
D. 温度覚(温冷差材料)
正解:A. 2点識別覚
解説:
2点識別覚(ディストリケスト法)は、皮膚の触覚受容体の集中度を反映する精密な感覚検査で、主に手指や足趾で行われます。
第4問(神経路と症候)
視床損傷により消失する可能性が高い感覚はどれか?
A. 深部感覚(関節位置覚)
B. 表在痛覚
C. 表在温度覚
D. 嗅覚
正解:A. 深部感覚(関節位置覚)
解説:
視床は感覚の中継核のひとつで、深部感覚の感知にも関与します。視床損傷では、深部感覚が特に障害されやすいです。
✔️理学療法士 関節可動域・バランス・歩行連動・神経路・感覚評価に着目
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