こんにちは。今日はセラピストの皆さんに向けて、今まさに知っておきたい「鍼灸・接骨院に関する利用実態調査 2025」(リクルート・ホットペッパービューティーアカデミー)の記事まとめました。患者さんの傾向やニーズ把握のヒントとして、ぜひご活用してみてはいかがでしょうか。
1. 全体利用率:少し減少傾向も、注目してほしい10代の伸び
- 全体の「あはき柔整」利用率は 14.5%。前年に比べ 1.5ポイントの減少です。
- ただし、10代では接骨・整骨の利用率が前年比で1.8ポイントの上昇。若年層へのアプローチ強化の可能性を感じさせます。
2. 施術あたりの料金:鍼灸は高単価
- 鍼灸の1回あたり平均利用金額は7,413円。他のメニューと比べても高水準です。
- 特に、20〜50代では7,000〜8,000円台が主流。年齢層によっても価格設定を見直す余地があるかもしれません。
3. 利用の目的:「癒し」がトップ。ただし症状改善も根強い
- 利用理由第1位は「心身がリフレッシュできる・癒される」(37.0%)。“癒し”を求める声が圧倒的に多いです。
- 続いて「自分の体質・体調に合った施術」「即効性」「根本改善」など、結果を重視する層も多数。症状別に訴求ポイントを使い分けるとよさそうです。
4. 最も多い施術目的は「痛みの解消」
- 利用目的では「頭痛・肩や首の痛み、腰痛などの解消」が最多で38.5%。特に40〜50代で症状改善のニーズが顕著です。
- 慢性痛や体のメンテナンスに特化したコンテンツや情報提供が有効そうです。
5. 予約チャネルの変化:LINE活用が進行中
- 全体では 施設検索・予約サイトが最多(29.2%) ですが、
- 20〜30代では約2割が「LINE」で予約しているというデータもあり、若年層対応のD2C的アプローチが重要に。
6. 市場規模は縮小傾向の中、男性市場は拡大
- 「保険適用なし」の市場規模は 3,947億円(前年比8.4%減)。一方、男性市場は2,213億円で前年比4.5%増。男性利用の増加が続いています。
- 性別に応じたプロモーションや男性向けコンテンツづくりを強化するチャンス。
セラピストとして活かすヒント5選
ポイント | 意識したい施策 |
10代への対応 | 若年層に響くSNS・LINEでの情報発信を強化 |
鍼灸の高単価強み | 継続プランや体験から通常施術への誘導を考える |
癒し需要への訴求 | 非言語的な「癒し」空間づくりやメッセージを強化 |
痛みケアの専門性 | 特定症状への専門性(例:肩こり集中コース)をアピール |
男性利用促進 | 男性向けプロモーションや男性スタッフの活用も検討 |
この調査は、セラピストのみなさんが顧客ニーズを把握し、「選ばれる院・サロンづくり」に活かせる貴重な資料です。「(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー 鍼灸・接骨院に関する利用実態調査2025」より引用
今後も役立つ情報を発信していきます。