医療・施術業界は「DX対応できる院」と「取り残される院」に二極化する
2026年度(令和8年度)の診療報酬・療養費改定は、
医療・施術業界にとって大きな転換点になる可能性が高い改定と考えられています。
今回キーワードは
「医療DX」「賃上げ対応」「アウトカム評価」
本記事では、
開業院長・管理者が押さえるべきポイントを
• 何が変わるのか(制度の方向性)
• どう備えると得になるのか(経営視点)
の2軸で整理します。
2026年改定で注目すべき3つのトピック
① 医療・施術分野のデジタル化は「不可逆的な流れ」へ
これまで努力義務・経過措置とされてきた制度が、
今後は「対応していて当たり前」の前提条件になりつつあります。
⚫️ オンライン資格確認・オンライン請求の本格化
• 医科では既に標準化
• 柔整・あはき分野でも、オンライン資格確認の導入が進行中
• オンライン請求も将来的な一本化を見据えた制度設計が進められている。
👉
「まだ紙で出せるから大丈夫」は、
数年以内に通用しなくなる可能性が高い状況です。
⚫️マイナ保険証活用と評価制度の波及
• 医科では
マイナ保険証の活用体制が評価対象に
• 施術所では現時点で同一制度はないものの、
同様の評価設計が導入される可能性は十分考えられます
👉
医科と同様の評価制度が施術所にも波及する可能性を考えると、マイナ保険証への対応は、今後も安定して保険施術を行うために進めておきたいポイントの一つです。
② 賃上げ・物価高を背景とした「基本報酬重視」の流れ
2026年度改定に向けては、
• 物価高騰
• 医療人材不足
• 賃上げ圧力
を踏まえた
プラス改定の必要性が議論されています。
⚫️ 基本点数を重視する設計へ
• 複雑な加算よりも初診・再診など「ベース報酬」を底上げ
• 賃上げ原資を確保しやすくする狙い
👉
小規模院・施術所ほど影響が大きい可能性があります。
③ リハビリ・栄養・口腔の「三位一体評価」はさらに強化
理学療法士・回復期・在宅分野に関わる方は要注目です。
• 単独リハビリ評価から
多職種連携・包括評価へ
• 配置基準より
アウトカム(在宅復帰率・ADL改善)重視
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「人数を揃えれば算定できる時代」は終わりつつあります。
院長・管理者が今からできる3つの準備
制度改定は「知っているかどうか」で
利益にもリスクにも直結します。
① 電子請求・マイナ対応を「先行投資」と考える
② 事務業務をDXで圧縮し、人件費を施術価値へ回す
③ アウトカムを説明できる院運営に切り替える
まとめ|2026年改定は「準備した院が静かに得をする」
2026年度改定は、
派手な加算よりも
• 体制整備
• デジタル対応
• 結果を出す仕組みを整えた院が
じわじわと利益を積み上げる改定になる可能性があります。
「始まってから慌てる」のではなく、
今から備えることが最大の経営戦略です。

