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ゾンビ企業について

皆様の「ゾンビ企業」とはどのような企業でしょうか?

帝国データバンクは12月26日、2022年11月末時点での「ゾンビ企業」の現状分析を発表した。「ゾンビ企業」とは、企業の信用力を評価するための財務指標のひとつ、インタレスト・カバレッジ・レシオ(ICR)が3年連続で1未満、かつ設立10年以上と定義した。

ここで問題です。次のうち最も「ゾンビ企業率」が高いのはどの業種でしょうか?

①菓子・パン類卸業 ②病院 ③旅館 ④家具卸業

 

正解は① 一度他の業種も確認しながら見ていきましょう。

私としては、TOP3に「病院」が入っているのが意外だと思いました。我々も医療人としての志もあり一方で、サロン経営をする上で施術されたお客様から対価を頂かないといけません。中には、お金を頂くことを遠慮されるセラピストの方もおられます。「通常の時間よりも長めに施術をする」や「サービスで通常しない施術をする」「割引をする」といった内容をよく聞きます。結果サロンが売り上げを出し、経営者様、スタッフ様が潤っていれば良いかもしれません。しかし、一度その薬を使えばどうなるでしょうか?通常はその分どこかで利益を出さないといけません。家族との時間を作りたいやスタッフに少しでも多くの給料を渡したいなどの想いがあれば、しっかりと対価を頂いて下さい。その行為をされている方々の優しさも理解できますが、お客様が満足されていれば、また必ず来て頂けます。自信を持って下さい。

 

「 ゾンビ企業の属性 」「 ゾンビ企業率 」の分析調査は以下の通りである。

調査結果

1.ゾンビ企業の属性分析
■ 売上規模は「1 億〜5 億円未満」(構成比 44.4%)が最多。ゾンビ企業の 3 分の 2が年商 5 億円未満の中小企業。従業員規模は 20 人以下が約 7 割
■ 業歴別にみると、「30 年以上」が全体の 7 割超
■ 「売上高経常利益率」の平均は▲3.59%と倒産企業の▲4.07%に近似している。
「有利子負債月商倍率」は 10.39 倍で生存企業(※)の約 2 倍に達する。「借入 金平均金利」は 1.26%と生存企業と同等。「現預金手持日数」は一定量を確保し、 「自己資本比率」は 1.24%と辛うじて資産超過を維持。つまり、利払い能力のな いゾンビ企業の経営課題は収益力向上と債務削減
2.ゾンビ企業率の分析
■ 業種別では、最も高いのは「小売業」(17.4%)
■ 地域別では、「東北地方」(16.0%)、「中国地方」(13.3%)が高い
■ 取引金融機関別では、「信用組合」(13.8%)、「政府系金融機関」(12.5%)が高い
※生存企業は、『全国企業財務諸表分析統計 第 64 版』(帝国データバンク発行)の 2020 年度時点の全 地域全業種 15 万 418 社。ゾンビ企業を含む。

※帝国データバンク参照